活版印刷 オプション

活版印刷のオプション一覧です。
デザインや仕様によってはとても効果的な場合も御座いますので、是非ご検討下さいませ。
なお、下記のオプションはデザインによって必要、不要の判別をする必要がありますので、ご希望の際は一度デザインデータを確認させて頂ければと思います。
また、有料オプションとなりますので、こちらからは基本的にご案内はしませんが、より高品質な印刷や強い凹み感をご希望などの場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

【二度刷り】

その名の通り同じ絵柄(文字)を二度印刷します。インキの発色を強くする目的で二度刷りを行います。二度刷りすることで紙面へのインク皮膜厚が増え、より鮮明なインキ発色、カスレの防止などに効果的です。
下記のようなご要望をお持ちでしたら是非ご活用下さい。

■出来るだけ掠れないで印刷してほしい。

活版印刷は太い文字やベタ柄部分などの面積が広い箇所は掠れが出やすくなってしまいます。
紙面へのインキ皮膜を増すことでカスレの解消に効果的です。

■印刷色の発色をよくしたい。

例えば墨印刷でもより黒々とした黒にしたい場合や蛍光色などでより発色を強くしたい場合などに効果的です。

 

【二度目押し】

活版印刷において、強いプレスを行うとインキが文字周辺に溢れ、マージナルゾーンが出やすい傾向があります。マージナルゾーンは文字をシャープにし、読み易い等、活版印刷が好まれる要素でもありますが、一方、デボス感を表現する際には凹みの段差を隠してしまうため、出来るだけマージナルゾーンが出ないよう、印刷することが望ましいです。一度目の印刷では極力マージナルゾーンを抑え、二度目の印刷で強くプレスをすることで、視覚的な凹み感を強調させます。

※この方法で印刷する場合、版が損傷する程、強いプレスをかけます。その為使用する版材によってはリビート時も再度製版する必要が御座います。版材につきましてはデザイン等確認したうえで適切な版材をご提案させて頂きます。

 

【二度付け】

通常の活版印刷ではインキローラーが版上を1往復して紙にインキを転写します。二度付けでは版上にインキローラーを2往復させます。そうすることでインキ皮膜を増加させ、より品質の高い印刷が可能になります。
「二度刷り」と「二度付け」は似たような効果が得られますがどちらの方法がよいかは目的やデザインによりますので、データをお送り頂ければどちらの方法が最適かご案内させて頂きますのでお気軽にご相談下さいませ。

なお、ベタ面や白抜きなどのデザインでインキの使用量に対し、供給が足りずに絵柄がダブったように印刷されてしまう場合があります。(ゴースト)このようなデザインの場合、二度付けが必須オプションになります。

 

【GTKプラテン活版印刷機】

当社で通常使用している印刷機はハイデルベルグ社製のT型と言われるプラテン印刷機ですが、この機械よりも一回り大きいGTKというタイプの機械を使用することでより強いプレスが可能になります。

■最大印圧 1.5倍

T型印刷機が40tの最大加圧に対し、GTKは60tの最大加圧がかけられます。

■インキ被膜量 1.5倍

T型印刷機では版上にインキが4回転移されますが、GTK型印刷機では6回転移され、版面上のインキ被膜が厚くなります。